わきがや多汗症の原因となる「汗腺」
わきが・多汗症で悩んでいる方にとって、
汗の問題、そして臭いの問題は深刻です。
「 汗をかく 」 という行為については、
当然運動をすれば発汗するし、緊張しても汗をかきます。
これらは身体の自然な働きですし、
発汗作用は精神的な部分とも密接に関係しているので一概にはいえませんが、
身体の組織にだけ注目すれば、
- わきがの原因 : アポクリン腺
- 多汗症の原因 : エクリン腺
だといえます。ですから、
わきが手術では 「 アポクリン腺を除去する 」 のが目的です。
ちなみにアポクリン腺から出る汗が、直接臭うわけではありません。
汗に含まれる 「 たんぱく質 」 が皮膚にいる細菌に分解されて、
あの独特の 「 わきが臭 」 を発生させるのです。
手術にはどんな種類があるのか?
わきが手術とは脇の下にある
「 アポクリン腺 」 を取り除く手術だということはすでに説明しましたが、
つぎは現在主流となっている
わきが手術の種類について解説します。
【1】剪除法(直視下摘除法)
剪除法(せんじょほう)、
または直視下摘除法、皮弁法などとも呼ばれる手術。
脇の下にあるシワに沿って切開し、
医師が直接目で確認しながら汗腺を取り除いていきます。
医師にとっては根気のいる手術ですが、
汗腺の取り残しがなく、わきがを完治させることができます。
また切開するのは脇の下のシワに沿って2~3センチなので、
もともとのシワと同化して傷跡が目立ちにくい特徴があります。
実際の手術の映像はこちら(YouTube)>>
(※生々しい映像なので苦手な方はご注意ください。)
【2】超音波吸引法
多くの美容整形などで採用されている手術。
脇の下から超音波の出るメスを入れて振動させます。
その衝撃によってアポクリン腺を破壊、砕いたアポクリン腺は吸引器具によって吸引されます。
この手術のポイントは剪除法とくらべて、
施術時間も短く、また傷跡も小さくて済みます。
しかし身体への負担が少なくて済む一方で、
アポクリン腺を完全に取り除くことが出来ないため、
わきがを完治できない。再発する。
などの問題が残ります。
実際の手術の映像はこちら(YouTube)>>
(※生々しい映像なので苦手な方はご注意ください。)
主流のわきが手術は、これら 【1】剪除法 と 【2】超音波吸引法 です。
そしてここから派生、進化して独自の手法を確立しているクリニックもあります。
【3】直視下剥離法(五味法)
従来の摘出方法ではアポクリン腺を取る際に、
よけいな皮膚や脂肪層も同時に取れてしまったり、逆に肝心のアポクリン腺が残ってしまうことがしばしばあった。
そこで摘出の前処置として、
皮膚および脂肪層とアポクリン腺を丁寧に 「 剥離する 」 方法を考案。
直視下剥離法によって、
出血も最小限に抑えることができ、同時に皮脂腺を摘出することも可能になりました。
【4】皮下組織削除法(イナバ式)
故・稲葉博士が開発した、わきがの手術方法。
カミソリの刃がついた特殊な器具(皮下組織削除器)を、
1センチほどの小さな切開からさし込み、わきがの原因となるアポクリン汗腺、
多汗の原因となるエクリン汗腺と腋毛を
皮膚の裏側からまとめて削り取る手術です。
腋の下の皮膚全体(毛の生えている部分とその周囲1センチ弱の範囲)を、
厚さ1ミリ程度になるまで削ることが可能で、
アポクリン汗腺と腋毛がほとんど再生してこないため、わきがに対する治療効果が確実です。
切開が1センチ程度で済み、高い治療効果があります。
日本医師会最高優功賞を受けた手術法です。
わきが手術の効果や副作用について
このように 「 わきが手術 」 といっても、
どのくらい切開するのか? その効果、副作用などが違ってきます。
わきが治療を行っているフェニックスクリニックに、
分かりやすい比較があったのでご紹介します。
※フェニックスクリニックでは直視下での剥離法を採用しています。
| 手術法 | 切開 | 効果 | 副作用 |
|---|---|---|---|
| 電気分解・凝固法 | なし | 脱毛のみで汗腺は除去されない | なし |
| 超音波法 | 1cm以下 | エクリン腺と皮脂は除去されず根治しない | やけど |
| 切除法 | 10cm以上 | かなりの効果あり | 大きな傷痕、神経障害 |
| 直視下法 | 5~6cm | かなりの効果あり | 大きな傷痕 |
| 吸引法 | 1cm | エクリン腺と皮脂は除去されず根治しない | なし |
| 皮下組織削除法 | 2~3cm | かなりの効果はあるが、場合によって全て除去できないこともある | なし |
| フェニックス根治治療 | 3cm | アポクリン汗腺とエクリン汗腺を、完全に除去できるので根治できる | なし |
( 参考:フェニックスクリニック )
わきが手術の費用と保険適用について
わきが手術の費用については、
一概に言えないところがあります。
大きな総合病院などでは、健康保険が適用されるため3割負担で済むはずです。
ちなみに保険が適用される手術は、
【1】剪除法 です。
手術費用の面が心配な方は、
お近くの総合病院で相談されるといいかと思います。
一方、中小規模の病院・クリニックの場合、
その手術内容にもよりますが、わきが治療を保険診療にするかどうか?
というのはその病院の意向によります。
たとえば【3】直視下剥離法の
五味先生などは、「 一人ひとりの患者に精一杯向き合いたい。 」
とのことから自由診療の道を選んでいます。
(※保険が使えないため費用は高額です。)
メスを使わない”わきが”治療
サラサラの肌に、乾いている脇の下。
もう嫌なニオイもしない。
そんな当たり前でリラックスした生活を手に入れたい・・・
コンプレックスは人から輝きを失います。
ですから最終手段として 「 わきが手術 」 という選択はありだと思います。
それは手術にともなう痛みや出費より、
「 悩みを解消できる喜び 」 のほうが大きいと思うからです。
でも、そのまえに試してほしい 「 ある治療 」 があります。
じつは、28年間も悩み続けていた重度の”わきが”を、
「 手術することなく 」 克服した方がいるのです。
その人の体験談を聞いてからでも、
決断は遅くないと思います。
